【初心者による初心者のための油絵】超初心者が体験した油絵
30歳を過ぎて初めて油絵に触れてきました、NiAです!
4月の間に絵画教室で油絵を体験してきました。
本日はその体験を活かして、超初心者の方が油絵に触れたいときに読んでいただきたい初歩中の初歩のお話をしたいと思います。
油絵とは
油絵とは、簡単に言うと「油と顔料」です。
水彩やアクリルなどと違い、顔料を水ではなく油で溶かして使用します。
そして油絵の一番の特徴は乾くまでに日数を要することです。
その特徴を活かし、キャンバス上で混色を行なってグラデーションを表現することも可能ですし、失敗しても簡単に絵の具を拭ってしまうことができます。
何層にも絵の具を重ねることで画面上に深みが増し、存在感のある絵を描くことができるのも油絵ならではです。
油絵の道具
油絵は使用する道具が非常に多いのも特徴の一つです。
初心者セットとしてこのようなもの▼も販売されていますので、これらの道具のご紹介をいたします。
絵の具
初心者セットでは10~14色程度で売られています。
1本の値段はピンキリで、色のグレードやブランドによって価格が変わります。
油絵の具の特徴として、不透明・半透明・透明があります。
不透明はその名の通り、顔料の粒が粗く下地の色を透かさない絵の具です。
半透明・透明は下地の色を活かした塗りを行なうことができる絵の具です。
画筆
毛先の種類として、フラット(平)、フィルバート(平)、アングル(平)、ファン(扇)、丸筆があります。
毛には硬毛と柔毛があり、豚などの獣毛や合成繊維のものもあります。
それぞれ毛の特徴によって表現が異なるのも油絵の面白いところです。
パレット
絵の具を出したり色を作ったりするのはこのパレット上で行ないます。
利き手の反対の手で親指を通して前腕で支えて使用します。
折り畳みタイプのパレットでは、油絵の具の乾きにくいという特性を活かしパレットに出した絵の具をそのまま保管することも可能です。
ペンティングオイル
溶き油です。
絵の具に溶き油を溶かすことで伸びのある表現を行なうことができます。
油絵はニオイがきついと言われますが、主たる原因はこのペンティングオイルです。
最近では無臭の物も販売されています。
また、溶き油には揮発性油と乾性油があり、ペンティングオイルはこれらが既に調合された物を指します。
慣れてきたら自分で油の調合を行なったりしますが、初心者はペンティングオイルで充分です。
油壺
ペンティングオイルを入れ、パレットに差し込む道具です。
金属製、陶器製、プラスチック製などがあります。
クリーナー
画筆を洗うための洗浄液です。
油絵の具は水だけでは落ちませんので、必ず使用後はこのクリーナーで洗浄を行なう必要があります。
ペンティングナイフ
ナイフと言いますが、実際はコテのような物です。
パレット上で混色を行なったり、使用後のパレットに残った絵の具を掻き取る役割を果たします。
また、混色だけでなくペンティングナイフを用いて直接キャンバスに色を乗せる表現や、エッジを用いてキャンバス上を引っ掻くことで絵の具を掻き取る表現もあります。
パレットナイフ
ペンティングナイフ同様、パレット上で混色を行なったり、使用後のパレットに残った絵の具を掻き取る役割を果たします。
ペンティングナイフと違い、描画用に使用することは基本的にありません。
油絵の基本技術
油絵は重ね塗りが基本です。
下塗り
まずは全体に下塗りを行ないます。
キャンバスの地の色を消してしまうイメージで、大まかな色取りや陰影をつけてしまいましょう。
私が習ったのはまず最初に不透明色の絵の具1色で画面全体を塗ることでした。
この際用いた不透明絵の具は、できあがりのイメージから大きく離れない色を使用します。
ただし絵の描き方に正解はないので、これもあくまでも一例です。
ある程度塗り終えたら、しっかり乾かします。
色や季節によりますが、概ね2日〜は乾燥期間を設けましょう。
中描き
下塗りが乾いたら徐々に色を重ねていきます。
全体のバランスを確認しながら、描きたい物の色を大まかに分けていきます。
この時、のっぺりと平坦な塗りばかりではなく、光や影を意識しながら油絵の特性を活かした塗りを行っていくと絵全体に深みや立体感が増します。
油の量も減らしていきましょう。
絵の具を塗るイメージから乗せるイメージへと変化させていきます。
仕上げ
細かい書き込みや光を描き込んでいきます。
仕上げの段階では油はほとんど使用しません。
完成は自分次第ですので、満足いくまで描き込みを行なってください。
油絵を仕上げるポイント
遠目で確認する
油絵は近くで見るのと遠くから見るのとでは印象が違います。
近くで見ているとイマイチな所も、遠くから見ると全体と馴染んで良い具合にできあがっている場合もあります。
色の馴染みを確認するためにも、必ず遠目から見てみましょう。
神経質になりすぎない
油絵は印象が強い描画です。
一部にこだわりすぎず、全体を見てバランスを整えることを何よりも意識しましょう。
色を馴染ませる
参考画や実物で見た色をそのまま持ってきたつもりでも、浮いてしまうことがあります。
そんなときは周りの色と馴染ませることが大切です。
周囲の色を調整するか、浮いた色を調整するか。
ここでもやはり大切なのはバランスです。
失敗は何度でもやり直せる
水彩と違い、油絵は修正がききやすい絵の具です。
気になる箇所、失敗したと感じる箇所は何度でもやり直せるので緊張しすぎずに描き上げていきましょう。
まとめ
今回は超初心者が体験した油絵について、学んだことを記事にしてみました。
しかしこれはあくまでも一例であり、超初心者向けの超初心の心構えです。
絵の描き方に正解はありません。
描いていく内にどんどん自分のやり方を見つけていくのが絵を描く楽しみです。
独学で油絵に触れてみたいけど道具が多すぎて難しいという方も、深く考えすぎずに思い切って初めてみてください。
重ね塗りという基本を念頭に、使用する道具は画筆でなくても構いません。
絵を描く楽しみを大切にしてください(・∀・)
最後に、今回私が教室で描き上げた絵がコチラです。
参考にした元の絵があるんですが、名前を失念してしまいました;
4回の授業(3時間×4回)で描き上げましたので、まだまだ描き込みが足りませんが、初めてにしてはよく頑張ったと自分を褒めたいです(・∀・)
すっかり油絵の魅力に取り憑かれた今日この頃です。。
それでは、本日も最後までお読みくださり有り難うございました!