【パースを学ぼう】パース本を買って良かった点とイマイチだった点
絵を描くにあたって、私はパースというものがまるで理解出来ていません。
学生時代に授業で習ってなんとなく覚えてはいるものの、それを絵に活かせるほど身についてはいませんでした。
今、私は風景画を描きたいと思って勉強しています。
その為にパースは必須です。
本日はそんな私がパース勉強のために購入した本についてご紹介したいと思います!
なぞってマスター!パース練習帳
その名の通り、本書に書き込み式のパース練習帳になります。
基本の四角形から始まり、円錐系、室内、屋外、乗り物など多様なジャンルに対応しています。
1点透視と2点透視がメインになりますが、3点透視も一部掲載しています。
買って良かった点
やはりなぞって練習できるというのは解りやすいです。
言葉の説明だけで「さあ描いてみよう」と言われても中々描けないのがパースです。
なぞるとは言っても、全てをなぞるように出来ている訳ではなく、後半になれば細部などは自分で書き込んでいく必要があります。
大まかなパースの取り方の練習になりますので、「パースはこうやって取るんだよ」ということを教えてくれる本ですね。
値段も1500円程度と比較的お手頃なので、パース練習の1冊に持っていても損はない本だと思います。
買ってイマイチだった点
なぞるスペースが小さいです。
細部は自分で書き込む、と言いましたが、細部を描けるほどのゆとりはほとんどありません。
何よりもパースの練習に必須であるEL(アイレベル)やVP(バニシングポイント/消失点)が枠外にあるので、ちゃんとしたパースの練習がしにくいという点が不満です。
(実際に景色を描く際、VPは枠外に出ることが多いので実践的と言えば実践的ですが、枠外にVPを置いた際にどうするか、などの説明は一切ありません)
次に様々なジャンルの中でも室内(インテリア)系に力が入っているように感じます。
室内をメインで描きたい方や漫画の背景、インテリアコーディネーターを目指す方などには解りやすいかもしれませんので、この辺りは好みになると思います。
構図に活かす遠近法 建物&街角スケッチパース
こちらはまさに画家向きの本です。
ひたすらに「建物・街角スケッチはどうするか」という点をメインに構成されています。
1点透視、2点透視、3点透視、多点透視、曲線遠近と、あらゆる景色を描くために必要なパースについて紹介されています。
買って良かった点
まず掲載されているイラストがどれも美麗です。
画集として持っていても満足できる1冊です。
1点透視から順に、実際にそれが用いられているイラストを例に「これはこう描かれている」と説明してくれているので、非常に勉強になります。
また、実際にペンを持って収束線をどのように取るのかなどの説明もあるため、建物や街角のスケッチを行ないたいという方には非常に向いている本かと思います。
ちなみに掲載されているイラストもペン画・インク画・水彩画・油絵と多岐に及びます。
買ってイマイチだった点
正直難易度は高めです。
掲載されているイラストも細かく複雑な建造物が多く、真似をして描くには若干覚悟が必要です。
巻末にワークブック(書き込み用)もついているんですが、正直難易度高すぎます。
参考にはなりません。
価格も2500円を超えますので、これだけでパースを学ぼうと考える方にはあまりお勧めできません。
あくまでも数冊の内の1冊、ステップアップ用の本として良いのではないかと思う本です。
まとめ
以上が現在所持しているパースの本のご紹介です。
どの本にも善し悪しはありますので、パース本にお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。
他にも欲しいと思っている本がありますので、また購入した際にはご紹介したいと思います!
それでは最後までお読みくださり有り難うございました!