にあぶろ。

画家になりたい30代パンセクシュアルの奮闘絵日記

【クロッキーを学ぼう】クロッキー本を買って良かった点とイマイチだった点

クロッキー

クロッキーというものをご存知でしょうか?

スケッチの内の一つ、速写と呼ばれる描写技術の一つです。

今日はこのクロッキーの参考に私が購入した本をご紹介いたします!

 

  

デッサンとスケッチとクロッキーの違い

本の紹介の前に、言葉の違いを簡単にご説明しておきます。

デッサンとは

デッサンとは鉛筆や木炭などを使用し、単色で対象物を目で見たままリアルに描く(質感や重量感など)技法のことで素描(そびょう)と呼ばれます。

スケッチとは

デッサンが時間をかけて描くものに対し、スケッチは短時間で対象物をおおまかに描き取る技法です。写生と呼ばれます。

クロッキーとは

スケッチよりも更に短い時間で描き、瞬間をとらえる速写と呼ばれる技法です。

 

ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチ

買って良かった点

何よりもクロッキー(本書ではスケッチと記載)の基本要素が詰め込まれているという点です。

クロッキーに対するハズバンドの考えやヒントなどの文書が随所に記載されており、本文を読みながらハズバンドのイラストを眺めると「なるほど」と思う点が多くあります。

特に観察や分析に対しての文書は読む価値があります。

また、イラスト数が膨大なのでひたすらクロッキーが何たるかを勉強したいという方には良いかもしれません。

買ってイマイチだった点

どちらかと言うとクロッキーイラスト集です。

文書が随所に散りばめられている一方、これだけでクロッキーの勉強をするのは無謀が過ぎるかと思います。

じっくりとハズバンドのイラストと文書を眺め、何を思ってこう描いたのか?ということをしっかりと考えなければいけませんので、直感的なわかりやすい本を求める方には向いていません。

 

模写公開

私はこの本の全イラストを真似して描き上げました。

その一部をご紹介します。

クロッキー1

最初はクロッキーが解らずなるべく詳細に描き写そうとしていました。

 

クロッキー2

本書を読んでいく内に、クロッキーの何たるかを学び少しずつ無駄な線を省くようにしてみました。

 

クロッキー4

自分なりのクロッキーの描き方をハズバンドの技法を取り入れながら考えます。

この場合、三角形の形を捉えるというハズバンドの技法を自分なりに描き込んでいます。

クロッキー5

よく観察して描く。

たとえイラストからのクロッキーの写しだとしても、それを大事に守ります。

 

最初と最後で目に見えた差は少ないですが、クロッキーが何たるかを解ったので街に出て人を描くということができるようになりました。

それまでザクザクと適当にクロッキーっぽく描いていたのと、学んでから描くクロッキーはやはり出来が違います。

クロッキー6クロッキー7

上が何も知らずに描いたクロッキー(もどき)で、下がハズバンドの全イラストを描き写してから描いたクロッキーです。

同じような時間で描きましたが、随分輪郭がはっきり観察できるようになっています。

 

まとめ

クロッキーなんて適当に描けば良いんでしょ?と思われる方は一度ハズバンドの「クイックスケッチ」を手に取ってみてください。

私は初めてクロッキーを勉強しましたが、既に勉強したことがある方にとっても参考になる文書が多くあるかと思います。

本書は3000円を超える価格ではありますが、それに見合う価値はあるかと思います。

 

それでは、本日はここまで。

最後までお読みくださり有り難うございました!